4月3日、T3リーグがいよいよ開幕。あいにくの雨となったが、Bブロックは駒沢第2球技場、Aブロックは駒沢補助競技場でそれぞれ5試合、計10試合が行われた。

 駒沢第2球技場で行われたBブロック第2試合は、かえつ有明大東大一の対戦。
 試合開始直後、小栗健太(かえつ有明)がふわりと浮かせるシュートを放つ。ボールはGKの頭を越えてゴールネットを揺らす。かえつ有明が幸先のいいスタートを切る。

 序盤は先制点の勢いそのままかえつ有明が攻め込み、大東大一サイドでのプレーが続く。だが大東大一もきっちりとシュートコースを塞ぐ等、要所を抑えた守備を見せ、かえつ有明はなかなかペースをつかむことができない。
 一方の大東大一もカウンターから徐々にチャンスを作っていくも、なかなかPA内でシュートを打たせてもらえない。それでも攻めを続ける大東大一。40分を過ぎると決定機を作るが決めきれず、前半は1対0と、かえつ有明1点のリードで折り返す。

 雨が激しくなる中後半に入りすぐ、鈴木龍介(かえつ有明)がグラウンダーのシュートを決め2点目をあげる。
 その直後、中島健(大東大一)がドリブルで中央突破。そのままゴール右隅へシュートを決め、1点を返す。
 さらに、55分過ぎ、中島健がまたもドリブルで中央突破。こぼれた後、ゴール前の細かいパス回しから新田崇人が強烈なシュートを決め、大東大一が同点に追いつく。

 その後は攻守がめまぐるしく変わるスピーディーな展開。かえつ有明は決定機を作り出すも、大東大一GKが再三の好プレーを見せ、なかなかゴールを割ることができない。
 しかし75分、GKがパンチングで逃れた後のボールを拾った鈴木龍介(かえつ有明)が、落ち着いて浮かせたシュートを決め、勝ち越し。

 逃げるかえつ有明に追う大東大一
 85分、菅沼勇作(大東大一)が左サイドの角度の無いところからシュートを放ち、ゴール右隅へ。競技場がざわめくゴールで同点に追いついた。

 結局試合はそのまま3対3の同点で終了。パスを回し続け、一瞬のスキを見逃さなかったかえつ有明と、しっかりと攻撃を組み立て、徐々にゴールをこじ開けて行った大東大一。見ごたえのある対戦は引き分けとなった。