後半に入ると、前半に2枚の選手交代を行いポジション変更も覗えた東海大菅生がペースを掴む。MF小岩井亮、MF三平涼平らが中盤を活性化させ、ポゼッションを高めていくと47分、その2人が待望の同点ゴールを生み出した。MF小岩井亮が中央から右サイドへ展開。ボールを受けたMF三平涼平はDFのブロックを受けながらも粘ってゴール。中盤の選手の積極的な攻撃参加が実を結び、東海大菅生が試合を振り出しに戻した。 

 2対2、追いつかれた都立小松川と追いついた東海大菅生。その後、一進一退の攻防が続き試合は延長戦突入の模様を呈したが、最後の最後にドラマは待っていた。

 攻勢に出たのは東海大菅生。左サイドではMF大関倖弥、右サイドではMF小峰拓海が高いポジショニングを保ち、3トップとも捉えられる形で前線への強度が増した80分、FW氏家健太から右サイド開いたMF小峰拓海へ展開。小峰は一度ゴール前中央MF小岩井亮に預けると、小岩井の落としを一閃。狙い澄まされたシュートはGKの手を弾きながらゴール左隅へと吸い込まれこれが試合を決める決勝ゴール。MF小峰拓海の劇的な一撃が東海大菅生に勝利をもたらした。

 2点のビハインドを跳ね返し逆転勝利を収めた東海大菅生。最後まで粘りを見せた都立小松川を退け、5年ぶりの2次トーナメント進出を決めている。

(取材・文=金子 侑史)

▽大会日程・結果
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都