暁星高等学校はボール保持してるがなかなか決定機を作れない時間が続いていたが、少しずつ流れを引き寄せ始めたのはセット―プレーから。左MF8番北本達拓の精度の高いボールが何度もゴール前に配給され徐々に相手を苦しめると、前半終了間際の35分、ゴール正面からの位置でFKを得ると、8番北本達拓がGKの手が届かない右隅にきっちりと沈め先制に成功。40分には流れの中から左サイド8番北本達拓の右足で上げたクロスにFW10番利田健斗がダイビングヘッドでネットを揺らすがオフサイドの判定。前半は1-0で暁星高等学校がリードで折り返す。

 後半開始直後、暁星がゴール前混戦で互いに交錯したボールがクロスバーに当たったところをMF20番塩貝亮太が押し込みあっさりと追加点。更に暁星高等学校は14分にも右サイドで2番麻坂順風と14番西澤秀都がパス交換で突破しクロスを。飛びだしたGKがしっかりとはじき返せずこぼれ球を10番利田健斗がプッシュして3点目。さらに、18分、ロングボールからPA内で競った8番北本達拓がこぼれ球を自ら拾い反転シュート。これがGKのわきの下をすり抜け4点目。その後も攻撃の手を緩めない暁星高等学校は10番利田健斗らのゴールにより、さらに2点を追加。2失点目から集中力を欠いてしまった立教池袋の隙をうまくついた暁星高等学校が危なげなく初戦突破を決めた。

( 文・佐々木竜太 / 写真・朴亮)