先にチャンスを迎えたのは創価、14分に左CKのチャンスを相手GK前に密集する作戦から3番横川健一が打点の高いヘディングで触りボールはそのままネットを揺らし、幸先よく先制点を奪取する。直後にも創価が左サイドから11番橋本光明が上げたクロスを9番大竹悠太がDFの前で胸トラップしゴール目の前での折り返しをFW10番丸山広明が押し込み追加点を奪い突き放す。専修大附も27分にバイタルエリアでボールを受けたFW10番船間大紀がGKの位置を確認しループ気味で狙うがGKが何とかはじき出す。それで得たCKでキッカー10番船間大紀のボールを6番MF前航太郎がファーサイドから頭で合わすとGKの頭上を越え逆サイドネット吸い込まれて1点差に詰め寄るファインゴール。専修大附がいい形で後半へ折り返す。

 後半1分に専修大付属9番吉本翔が相手陣地で囲まれながらもボールキープ。サポートにきていた10番船間大紀の足元に転がってきたボールを左足一閃。ゴール左上に強烈なミドルシュートで後半最初のプレーで同点とする。勢いに乗った専修大附が3分サイドを突破した10番船間大紀が低い弾道のクロスを走りこんだ9番吉本翔が左足で合わせあっという間に逆転に成功。ここから7番谷田部結と10番船間大紀中心に得意のショートパスからサイドに展開と完全にペースを握る。創価のロングボールと走力を生かした攻撃にもうまく対応しチャンスを作らせない。刻一刻と時間は進みこのまま終了と思われた38分。FW10番丸山広明がバイタルエリアで相手を背負いながら縦パスを受ける。うまく反転し相手をかわしてすぐさまシュートを放つと目の前にポジションをとっていたGKの手の届かない軌道は綺麗にネットを揺らして終了間際に同点とする。

 後半終了のホイッスルがなり、両チームは正反対のモチベーションのまま延長戦突入。専修大附は終了間際に同点とされメンタル的にも体力的にも延長戦は厳しかったか、押せ押せの創価に延長後半8分、キャプテンMF8番茂山秀雄の中央突破を許し、右サイド20番笹川大輔、クロスに飛び込んだFW10番丸山広明にフリーでヘディングを合わされて万事休す。激しい打ち合いは創価がギリギリのところで勝利をもぎ取った。

( 文・佐々木竜太 / 写真・朴亮)