後半から駿台学園は前半の2トップから3トップに配置を変えて相手ディフェンスラインにより圧力をかけにいく。13分、右サイドを右SB15番大栗健太とMF11番布施谷翔がパス交換から相手陣地に侵入し15番大栗健太がゴール前へボールを送る。味方に渡り、フリーでシュートを放つとこれがゴールライン上で相手DFの手に当たったように見えたがノーホイッスル。これで流れが都立武蔵丘に傾くかと思われたが、直後の17分に再び駿台学園がチャンスを迎える。この日、途中出場ながら何度もスピードを生かして裏に飛び出していた7番藤沼健一がスペースに走り込んで良い形でボールを受けてクロスをあげる。フリーの17番白幡航也のトラップからシュートは1度GKに防がれるもこぼれ球を自らプッシュし待望の先制点。点を取りに行くしかない都立武蔵丘はDFラインを1枚削り、CB3番藤井塁を前線に上げて得点を狙いにいくが、駿台学園の個人技に振り回されてしまい守りの時間は続く。 1点のビハインドの都立武蔵丘にロスタイムにラストチャンス。20番佐藤大樹がDF2人3人かわしてMF9番十亀空羽にボールを繋ぐ。MF9番十亀がシュートを放つがGKの正面に飛んでしまい、ここで終了のホイッスル。白幡の決勝弾で勝利を手にした駿台学園が次のチャレンジに向かう。
( 文・写真 佐々木竜太 )