後半に入り、先制点を奪ったのは流通経済大柏。56分に交代出場で右MFに入った9番加藤蓮が左SB2番近藤立都から山なりのクロスを難易度の高いダイレクトボレーでサイドネットに突き刺しゴール。加藤蓮は今大会3試合途中出場で3ゴール目。本田裕一郎監督の采配が見事的中した。 矢板中央は途中出場の18番山下育海と20番板橋幸大が共に巧みなドリブルで攻撃に変化をつけて攻撃を活性化させる。67分、18番山下育海が右サイドで相手を2人かわして中央へクロスを送る。19番大塚尋斗の落としを7番松井蓮之がゴール正面からシュートを放つがゴールをとらえることができず決定機を逸する。さらに攻撃に圧力をかけるが、今大会無失点の流通経済大柏の守備になかなかシュートを打たせてもらえない。終盤上手く時間を使った流通経済大柏が1点を守りきり勝利を掴んだ。 夏冬2冠への挑戦権を得た流通経済大柏は先に決勝進出果たし、準決勝2試合目の勝者を待ち受ける。
(文・佐々木竜太 写真・金澤涼雅)