対する和光も10番水村、8番カバリェロ、6番阿部が絡むことで有効的なカウンターを時折見せる。前半35分、1点が欲しい和光も8番カバリェロ10番水村6番阿部と繋ぎ、6番阿部から8番カバリェロに惜しいスルーパスが出るも、これはGK小林がしっかりと飛び出す。同37分、38分と立て続けに所沢がゴールに迫るも、GK嶋村と12番長尾の堅い守備に阻まれる。このまま1-0で所沢がリードのまま前半を折り返す。

 後半が開始されると、前半と同じく所沢のペースで試合が進む。後半32分には所沢14番斎藤のスルーパスに17番根岸が反応し、絶好のチャンスを迎えるも、GK嶋村に阻まれゴールを決める事は出来ない。1点のビハインドの和光は11番長谷川を筆頭にDFラインが最後の最後で耐え、GK嶋村も高い集中力でゴールを守ると、攻撃陣がそれに応える。試合終了間際、7番今井が値千金のゴールを叩き込み、土壇場で和光が1-1の同点とし、延長戦に持ち込む。

 延長後半、所沢が古豪・狭山ジュニアユース出身の1年生・11番奥山優樹を投入し、勝負に出る。すると、勢いが出始めた所沢は、延長後半3分、スルーパスに抜け出した10番今福が冷静にゴールを決める。このゴールで2-1とリードすると、14番斎藤が鮮やかなループ、2番石山が右サイドから強烈なシュートを決め加点。後半ロスタイムにゴールを決め、土壇場で試合を振り出しに戻した和光であったが、最終的には1-4で敗れ1次予選2回戦で敗退となった。

 

(文・写真 石津大輝)