後半開始から春日部東の21番 的場拓斗がチャンスを作る。後半10分、的場拓斗が個人技から抜け出しシュート。同23分、的場拓斗のポストプレーから坂下友之輔が抜け出しループシュートもギリギリゴールから外れる。その後も春日部東がポゼッション率を高め、ゴール前の人数をかけてゴールを狙うも、川口北のDF9番の鈴木秀平が中心となり体をはって守る。このまま試合終了かと思われたが、残り9分、川口北のペナルティーエリア内で春日部東の的場拓斗が倒されてPKを獲得。そのPKを坂下友之輔が落ち着いてゴール左隅に決めて、土壇場で同点に。

 延長戦は、両チーム一進一退の攻防。お互いゴール前まで迫るも、なかなかゴールまでには至らずに、試合はPK戦へ。川口北は2番手が外し、春日部東は5人全員がしっかりと決めて、この死闘を制した。敗れた川口北だったが、選手、スタッフ、応援席が一丸となって戦う姿勢には、見ていて熱くなるものがあった。勝った春日部東はインターハイ出場の浦和西とベスト8をかけて戦う。

( 文・古部亮 / 写真・金澤涼雅)