初失点に加え、初めて2点差を追いかける展開。ネガティブな「今季初」が付いて回る今日の関東一であったが、後半息を吹き返した印象。フィジカルの強さを誇る西武台DFに対し、多彩なパスワークで打開を図る。MF道願翼、MF浦川眞世のダブルボランチは前半よりも高い位置でボールサイドに顔を出し、中盤における主導権を握った。
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都
しかし、肝心なゴールが遠い。44分、ゴール前右45度の位置から放たれたMF道願翼の直接FKは枠を捉えられず、右サイドを中心にゴール前に攻め込むがシュートまで持ち込めない状況が多々見受けられた。34分にはMF道願翼からMF高橋快斗と繋ぎ、左サイドからのクロスにMF鈴木隼平が頭で合わせるも不発。必死の反撃も及ばなかった関東一は、今季公式戦初黒星を喫する格好で今大会を終えることとなった。
勝利の女神が微笑んだ西武台。後半に入り押し込まれる場面も散見したが、守ってはGK恩田大輝、DF小川匠、攻めてはFW橋本陸、FW新行内一輝らが躍動し、終盤以降のカウンターサッカーへのシフトも功を奏する形で、見事完封勝利。2対0、埼玉王者としての本領を十分に発揮し、明日31日の2回戦へと駒を進める結果となった。
(取材・文=金子 侑史)
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