1点リードで後半を迎えた駒澤大学高等学校は開始から間もなく、FW福地恒太に代えてDF長井虎之介、さらにFW佐藤瑛磨に代えてFW岩田光一朗を投入。前半から攻守に献身的な動きを継続していた両FWの交代に踏み切り、追加点と前線からの守備強化を狙う姿勢を打ち出した。

 すると15分、ベンチの交代策が実を結ぶ。左サイドを上がったDF東方陸真のアーリークロスにゴール前で合わせたのはFW岩田光一朗。一度は早稲田実業GK梶谷研斗に阻まれるも、再び詰めて貴重な追加点を挙げた。

 背負うビハインドは1点から2点へと増え、暁星高等学校の苦戦は続くものの、それでも決して諦めない。ボール奪取から、中盤を経由した速攻を徹底しゴールに迫ると、19分には左サイドを持ち上がったFW渡邉創允がシュートを放つが、またも駒澤大学高等学校GK江口達也の好セーブに阻まれゴールネットを揺らすことはできず。その後も、MF及川大翔らを中心に反撃を繰り出すが、ノーゴールでタイムアップ。善戦及ばず1回戦敗退となった。

 駒澤大学高等学校は「攻守の切り替え」を80分間継続したゆえの勝利。暁星高等学校との好ゲームを制して2回戦進出を決めている。

(取材・文=金子 侑史)

▽大会日程・結果
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都