6月13日、駒沢第二球技場にてインターハイ東京二次トーナメントが開催された。勝てば4強進出が決まる一戦は、前半から両チームスピード感溢れる好ゲームとなった。

 序盤から主導権を握った都立東久留米総合は前半5分、DFが左サイドを駆け上がり、相手を引き寄せて放ったシュートからCKを獲得。キッカーはショートコーナーを選択し、MF山川涼からの折り返しを受けてゴール前へ。DFをかわしてシュートを放つも、これは惜しくも枠を捕らえられず。

 さらに2分後には、中盤でのパスカットから8番が右サイドへ展開。シュートチャンスまで繋がらなかったものの、素早いパス回しでペースを築き上げていく。

 一方の東京実業はFW安藤雄祐が前線からディフェンスを行い、ボールを持てばスピードを出してゴールに攻め込む場面が多くみられた。

 両チーム合計で5本のCKが出る程サイドの攻防が目立った前半は、共に決定打が生まれず。スコアレスのままハーフタイムへと突入した。

 後半に入っても、互いに一歩も譲らずサイド攻撃を繰り出す両チーム。スコアレスの状況が続いた試合の均衡が破れたのは後半32分だった。セカンドボールを拾った味方のスルーパスに反応したのは後方から長い距離を走りこんできた山川涼 。最後はしっかりとGKを見て、ゴール右隅に流し込み、ついに欲しかった先制点を奪取。

 結局この1点が殊勲の決勝点。最後は貴重な1点を守り切った都立東久留米総合東京実業を下して準決勝へと駒を進めた。

(取材・文=新井恵)

▽大会日程・結果
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都