試合風景

 後半開始早々、前半から左サイドでトリッキーな仕掛けを見せDF陣を脅かす関東一のMF7番高橋が左サイドから鋭いカットインでシュートまで行くも、これはゴールにはならず。

 一方、國學院久我山は4、5人を中央に密集させ、細かいパスワークでゴールに迫るも中々強固な関東一ディフェンスを崩す事は出来ない。

 そんな中チャンスを掴んだのは関東一、後半8分、FW11番岡崎の落としたボールをMF9番鈴木隼平が一閃、これが左上隅に吸い込まれ、先制点を奪取。

 これを機に試合展開は激化していく。ポゼッション率をさらに高めゴールに迫る國學院久我山と、ライン間の間を狭くした組織的な守備からのカウンターを狙う関東一という構図が更に強まる。

 一点が欲しい國學院久我山、後半11分DF6番山本研が中に切れ込んでシュートを放つもこれはゴール上に外れる。続いて、後半15分、FW11番安藤が深い位置でDF陣を翻弄し、ゴールに迫るもギリギリの所でクリアされる。関東一DF3番鈴木友也と5番中村翼が闘志むき出しのプレーでDFラインを引っ張る。

 國學院久我山は後半26分、後半から交代で入ったMF19番鵜生川治臣が裏に抜け出し絶好のチャンス、しかしここも関東一のDFが体を投げ出して、ギリギリでクリア。後半36分にはFW10番多嶋田が得意のカットインから気迫でゴールに迫りシュートを放つもこれも枠をとらえきれない。

 最後まで1点が遠かった國學院久我山。少ないチャンスをきちんとモノにした関東一が1-0で國學院久我山を下し、総体東京予選を制覇した。一方、最後まで試合を諦めない姿勢でゴールに迫るも、崩し切れなかった國學院久我山であったが、応援席からは多くの拍手が送られた。決勝を戦った両校は夏の高校日本一を決める全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」に東京代表として全国の強豪校に挑む。 

▽大会日程・結果
2015年 高校サッカー総体(インターハイ)東京都