後半も立ち上がりからFW19番大塚尋斗やMF20番板橋幸大を投入するなど積極的な矢板中央が若干勢いで勝る。時間とともに昌平も落ち着き、速攻の矢板中央、遅攻の昌平という展開に。互いにディフェンス陣が崩されることなく試合は進み、決定機は訪れない。後半30分以降、昌平がクロスからのヘディングシュートやワントップに入ったFW9番佐相壱明が振り向きざまのシュートなど、徐々にシュートチャンスを増やしていく。

 流れが昌平に傾きかけた同35分、ゴールネットを揺らしたのは矢板中央。ゴールまで約25mの位置で得た直接フリーキックをMF10番飯島翼が左足で直接叩き込み、待望の先制ゴールに成功する。その後も昌平がボールを支配して進むが、なかなか決定機を作ることが出来ない。逆に矢板中央は同43分、左サイドを突破したMF7番松井蓮之が中央へ折り返すと、受けたFW18番山下育海が左足で右サイドへ流し込み追加点、2-0とする。昌平の反撃及ばず試合はこのまま終了し、勝った矢板中央が25日の決定戦にコマを進めた。

( 文・写真 甲斐雅人)