共に本選出場権を獲得し迎える頂上決戦。東京の王者に君臨し続ける常勝軍団と、今季絶好調の11年度関東大会東京覇者が対峙する。

■國學院久我山
 準決勝の日本学園戦では多嶋田雅司、鈴木遥太郎のゴールで2点を先取するも、不安定さを露呈した守備もあって同点に追いつかれる苦しい展開。それでも延長戦突入が濃厚となった試合終了間際、三富嵩大が殊勲の決勝点を叩き込み辛くも決勝進出を決めた。

 ここまで4試合を戦い11得点4失点。昨チームが誇った絶対的な堅守を考えればやや守備力の物足りなさを感じるが、それでも昨季まで指揮を執った李済華前監督の時代から際立つ勝負強さは今チームにも継承されている。接戦をモノにするあたりはさすがと言ったところか。振り返れば3回戦、準決勝と2戦続けて1点差ゲーム。共に先手を奪い、試合の主導権を握ったことが勝因として挙げられるだけに、迎える決勝戦でも先制点はポイントの一つとなりそうだ。

 そこで注目したいのはMF宮原直央。昨季からレギュラーを務め、今大会準決勝では三富の決勝点をアシストするなど中盤で攻守に躍動するゲームメイカーに懸かる期待は大きい。小林和樹、安藤謙生ら好調を維持する攻撃陣との抜群のコンビネーションで関東一ゴールに襲い掛かる。

【次のページ】 4年ぶりの優勝へ、関東一が決勝戦に登場