14日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会もいよいよ戦いは次のステージへ。3回戦全8試合を大展望!!第1弾はAブロック4試合!

■駒澤大学高等学校対都立三鷹

 注目を集めた今大会初戦を大勝で飾り、総体王者の強さをまざまざと見せつけた駒澤大学高等学校が準々決勝に臨む。都立西戦では、夏の全国総体東京都大会準決勝、都立駒場戦で決勝点となった直接FKが記憶に新しいMF鈴木隆作の先制点に始まると、絶対的エースとしてチームに君臨するFW安藤丈のハットトリックなどで計7ゴール。役者が揃って結果を出して勝利を掴んだ。さらにチームの軸となる前線から繰り出す連動したハードワークは確実に相手の脅威となり今後も試合を重ねるごとにその精度はさらに高まる予感。好スタートを切った王者はこの3回戦でも間違いなく優位の立場に立つ。対するは同じくT1に所属する都立三鷹中等教育学校。都大会1回戦で快勝を収めると、続くTリーグ第16節では成立学園に3対0で勝利。好調を維持し、調整面でも充実を覗わせる中迎えた2回戦では、東京実業相手に2対1の勝利を収めた。しかしこの3回戦に立ちはだかるは今季Tリーグで1対4の大敗を喫している強敵。チームの武器として確立されているショートカウンターから勝機を見出していきたいところ。

■修徳対関東一

 夏の全国総体2次予選で死闘を繰り広げた両雄が再戦を迎える。初戦では都立大泉にPK戦の末勝利を収めたものの、不安を抱えて2回戦に臨んだ修徳。そんなチームを救ったのはエースFW雪江悠人だった。後半だけで怒涛のハットトリック達成。試合を通して相手に好機を与えなかった守備陣の奮闘に応える活躍でチームをベスト8に導いた。目標の3連覇へ、総体では苦汁をなめさせられた関東一は絶対に倒さなければならない相手だ。一方の関東一も初戦となった2回戦都立東大和戦では盤石の勝利。質の高い中盤が攻守に安定感をもたらし主導権を握り続けると7対0の圧勝で試合を決めた。次なる相手、修徳には良いイメージが残る。今年6月の対戦時には開始早々FW角口大征の先制点、さらに直後に追加点奪取と電光石火の攻撃で試合を優位に進め、追い付かれ迎えた延長戦ではMF坂東智也が決勝点を叩き込み100分の激闘を制した。初の全国出場へ、今大会でも主力としてチームを支えるキーマン2人の活躍は欠かせない。修徳の“個の力”と関東一の“組織力”が真っ向からぶつかり合うこの一戦は混戦必至。

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