第94回全国高校サッカー選手権予選は佳境へ突入。全国各地で代表校が続々決まる中、優勝候補敗退の波乱も散見。高校サッカードットコムでは今大会これまでに注目を集めた番狂わせをピックアップ。その戦いぶりを振り返る。

写真:2015年関東大会より。連覇が期待された日大藤沢は準決勝敗退を喫する

■前回大会全国4強・日大藤沢が敗退

 7年ぶりの出場を果たした前回大会は同校初の4強に輝き、今季は関東大会初制覇、8年ぶりの全国総体出場と、ここまで華々しい成績を収めてきた日大藤沢。今大会もU-18日本代表FW小川航基擁する桐光学園らと並び優勝候補と目されていたが、まさに“ダークホース”、と対戦した準決勝で苦杯を舐める結果となった。

 

 前回大会得点王で、今季主将を務めるDF小野寺健也らがベンチスタートとなった日大藤沢はこの試合、前半のうちにFW山口佳晃にハットトリックを許す苦しい展開。後半に入っても東の勢いを止められず、山口に4点目を許すと、反撃は後半アディショナルタイム、MF蛭田悠弥のゴールで1点を返すのがやっと。1対4とまさかの大敗で、ジャイアントキリングの餌食となった。

■関西では優勝候補が続々大会を去る

 大阪桐蔭大阪産大附、近大付ら有力校が5回戦敗退を喫した大阪では、続く準々決勝で3連覇を狙った履正社が破れる波乱。2013年、2014年と2年連続で全国8強にまで登り詰めた王者であったが、興國を相手にPK戦の末敗れた。今夏総体では5ゴールを挙げ得点王に輝いたFW牧野寛太を筆頭に、守備の要DF安田拡斗、選手権では通算3ゴールをマークしているFW林大地といった1年時からレギュラーを張り続けてきた注目選手を今冬の選手権で見れないことは寂しい限りだ。

 また、滋賀ではMF山本悠樹がタクトを揮う攻撃力を売りに、今夏の総体を制した草津東が準々決勝で敗退。奈良では過去13回の全国出場を誇る奈良育英香芝に0対4で敗れ大会を去ることとなった。

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2015年 第94回全国高校サッカー選手権

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