12月30日に開幕を迎える第94回全国高校サッカー選手権大会。高校サッカードットコムでは地域ごとに注目校を紹介!第1弾は【北海道・東北編】!

 まさに波乱続出の予選を経て、北海道からは札幌大谷(北海道)が2年ぶりの出場。今季のプリンスリーグ北海道を圧倒的な強さで制した旭川実を筆頭に、2年連続31回目の全国出場が期待された北海道大谷室蘭らが早期敗退を喫する中、札幌大谷は地に足を付けた戦いで夏冬連続での頂点へと辿り着いて見せた。チーム最大の売りは全4試合を無失点で駆け抜けた守備力。守護神GK坂桂輔らを中心とした堅い守りを基盤に据え、今大会まずは記念すべき全国初勝利を目指したい。

 続いて東北勢も注目校が目白押し。MF神谷優太(湘南ベルマーレ内定)、DF常田克人(ベガルタ仙台内定)と2人の来季J内定選手を擁する青森山田(青森)は優勝候補の一角に挙げられる。初戦で涙を飲んだ昨季選手権、そして今夏総体とここ最近のトーナメントコンペティションでは苦戦を強いられているものの、5年目のシーズンを戦うプレミアリーグEASTでは2位(11月29日・第17節終了時点)などその実力に疑いの余地はない。前述の2人に加え、U-18日本代表選出経験を持つGK廣末陸、さらにはプレミアリーグ得点ランキングで神谷と並び3位につけるMF高橋壱晟ら攻守に誇るタレントは全国屈指の選手層を実現した。通算21回目の出場となる選手権、これまでの最高成績は今大会応援リーダーで同校OBの柴崎岳(鹿島アントラーズ)が攻撃のタクトを揮った09年の準優勝。“東北の雄”が狙うはもちろん初の日本一だ。

【次のページ】 聖和学園(宮城)、尚志(福島)らが全国へ挑む

▽全国高校サッカー選手権の日程・結果はこちら
2015年 第94回全国高校サッカー選手権