12月30日に開幕を迎える第94回全国高校サッカー選手権大会。高校サッカードットコムでは地域ごとに注目校を紹介!第4弾は【関西編】!

 3連覇を狙った履正社や総体優勝校・大阪桐蔭ら有力校の早期敗退が相次いだ大阪からは、阪南大高が歓喜の初出場。大阪府予選決勝ではFW福元祐介の決勝点で興國との接戦を制し初戴冠。過去2度涙を飲んだ決勝でようやく勝利を掴み取る“三度目の正直”となった。今季はプリンスリーグ関西において一時首位に立つなど、常に上位争いに身を置いた阪南大高。全国を見据え、強豪との試合を重ねたことでチームはより逞しさが増した印象を受ける。迎える初の選手権、攻守のキーマンにはDF小松拓幹を挙げたい。守備の要として奮闘する一方、攻撃参加時の得点力は魅力的。今季リーグ戦ではチーム最多となる6ゴール(第17節終了時点)をマークしている。彼をターゲットとするセットプレーはチーム期待の得点源となるだろう。初戦はなんと開幕戦、駒澤大学高等学校(東京)と激突する。注目の一戦における戦いぶり次第では今大会の躍進も十分可能である。

 また、同じくプリンスリーグ関西を戦う初芝橋本(和歌山)は県3連覇を達成して通算14回目の選手権出場。今季は全国総体出場を和歌山北に譲り、リーグ戦では18戦未勝利に終わるなど苦境に立たされるシーズンとなったが、それでも選手権では連続出場記録を更新。決勝では近大和歌山をFW平賀能捷らのゴールで3対0と一蹴してみせた。今大会は95年度にマークした過去最高成績、4強越えを目標に掲げ挑戦する。

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2015年 第94回全国高校サッカー選手権