実力均衡が著しい東京において3年連続の戴冠を果たしたのは國學院久我山。FW多嶋田雅司の決勝点で制した暁星高等学校との初戦から始まり、決勝では古豪・帝京を相手にPK戦の末勝利と厳しい戦い経て、史上3校目となる偉業を成し遂げた。

 攻撃を掌る最前線を務めるのはFW澁谷雅也、FW小林和樹、FW内桶峻の3人が濃厚。いずれも昨季からチームの主力を担った選手達であり、MF名倉巧やMF鈴木遥太郎といったインサイドハーフと共に高精度なパスワークを披露。都大会では4試合で5得点とやや迫力不足である点は否めないが、さらなる連携向上を図り、全国での大暴れに期待。また守備面に目を移せば盤石の安定感が非常に頼もしい印象。1年生GK平田周やDF野村京平らを中心に都大会4試合で喫した失点はわずかに1点と結果を残した。

 抽選の結果、注目の全国大会1回戦の相手は広島皆実(広島)に決定。3年連続7回目の大舞台、これまでの最高成績となる08年大会の8強越え、さらには初の日本一を目指す國學院久我山の戦いぶりに注目だ。

第94回高校サッカー選手権:國學院久我山チームデータ

■年、回数:3年連続7回目
■選手権における最高成績:8強(2008年度)
■創部:1964年
■部員数:209名
■監督:清水恭孝
■主なOB:丸山祐市、田邉草民(FC東京)
■予選結果
決勝:0-0(PK:6-5) vs 帝京
準決勝:1-0 vs 成立学園
準々決勝:3-1 vs 国士舘
2回戦:1-0 vs 暁星高等学校

▽2015年高校サッカー選手権東京大会結果
高校サッカー選手権東京大会結果