写真:國學院久我山イレブン(都大会より)

 第94回全国高校サッカー選手権大会は9日、舞台を埼玉スタジアム2○○2へと移し、準決勝を開催。ファイナル進出を懸けた熱き戦いに注目が集まる。

【青森山田 vs 國學院久我山】

 今大会応援リーダーを務める柴崎岳(鹿島アントラーズ)を擁した09年以来の4強入りとなった青森山田(青森)と、怒涛の快進撃で初の4強を手繰り寄せた國學院久我山(東京)が激突。初の日本一へあと2勝と迫った両雄の対峙は激戦必至。

 MF神谷優太、DF常田克人と2人の来季プロ入り内定選手を擁し、今季プレミアリーグEASTでは2位フィニッシュの好成績。高い前評判を得て悲願の初優勝へと挑む青森山田の今大会はこれまで波乱万丈の勝ち上がり。大社(島根)との初戦では2点ビハインドをひっくり返す逆転劇を演じれば、2回戦では聖和学園(宮城)に5ゴールを奪う圧勝。1回戦では野洲(滋賀)を7対1で下し注目度の増した相手を、MF豊島祐希らのゴールで一蹴し強さを示した。さらに極めつけは続く桐光学園(神奈川)を退けた3回戦。初戦同様、2点を追う苦しい展開を強いられるも後半アディショナルタイムに追いつく驚異的な粘りを披露。FW成田拳斗、MF吉田開と2人の伏兵が殊勲のゴールを挙げ、最後はPKの末勝利を収めた。好調攻撃陣が繰り出す得点パターンはバリエーションに富む。初戦、2回戦と2試合連続ゴールを挙げたMF神谷優太がタクトを揮う攻撃を、得点ランキング2位につけるMF高橋壱晟、さらにはFW鳴海彰人らが組織しここまで11ゴール。桐光学園戦の土壇場同点ゴールを演出したDF原山海里の“飛び道具”ロングスローも脅威となるだろう。迎える準決勝、MF住永翔、DF北城俊幸らのリスク管理を根底に積極的な攻撃の仕掛けから主導権を握っていきたい。

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