大東文化第一高校・村山和宏監督

 東京都板橋区に位置する大東文化第一高校。2016年度はT3リーグAブロックで戦い、総体予選は中支部予選で敗れ早期敗退となるも、選手権予選は都大会へと駒を進めた。そんな大東大一を率いる村山和宏監督にお話を伺った。

――監督、就任までの今までの経歴を教えてください。
 大東文化大学第一高校を卒業して、大学は大阪体育大学に進学しました。卒業してからはFC駒沢のジュニアユース、東京ヴェルディ普及部で指導をし、その後は足立学園の保健体育の非常勤講師を1年やってここに来たのが9年前です。

――最初はコーチとしてこちらにいらっしゃったのですか?
 そうですね、母校でしたし教育実習でもお世話になっていましたので。

――今おひとりで生徒をみられているのですか?
 いえ、英語科教諭と体育科教諭と私の三人です。その他にストレッチや動きづくりの指導をして頂いているPNFCTECの先生、インストラクターの方に来ていただいています。部員は今1、2年生で40人。また来年度になったら70人ぐらいになると思います。

――今まで10年来チーム作りの方針や、方向性に関して聞かせていただけますか?
 初期のころは自分のプレー経験やJFAの指導指針に則ったサッカーでした。また東京ヴェルディのスクールとご縁がありましたので、当時のユースにも影響を受けました。
 その後、同じ板橋区内のピエドラードというジュニアチームとの出会いがありました。そこのコーチに卒業生の松澤というのがいるのですが、その彼との再会でサッカーががらりと変わりました。ドリブルに軸足を置いた技術特化型のジュニアチームなのですが、小学生と一緒にミニゲームやっても彼らのほうがただひたすらにうまいんです。それでわたしもびっくりしまして、すぐうちのスタッフに入ってもらってドリブルとリフティングなどのメニューを中心にテクニックを落とし込み、練り上げていきました。生涯ゴールデンエイジという言葉を掲げて現在は東京で一番の巧さと柔らかさを目指して練習しています。

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