写真:清水知良
カラースパイク全盛の時代に、 播戸竜二はなぜ黒革のスパイクを選ぶのか。 大宮アルディージャでプロ19年目を過ごす36歳のストライカーは、 真っ直ぐで熱くて、ゆるがせにはできない思いを、パラメヒコに寄せていた。
――播戸選手といえば、カズさんとプーマの信奉者。ということで、パラメヒコをずっと履いているわけですね?
カズさんがプーマだから、自分もプーマです。僕が中学生のときだったかな、カズさんが監修のような感じで関わったスパイクがプーマから発売されてそれはもちろん履いていました。中学や高校は土のグラウンドがメインで、練習では高いスパイクは使わなかったですが、一番憧れていたのはずっとパラメヒコでしたね。
――練習からパラメヒコを使うのは、部活生にはもったいなかったですよね。
僕らが高校のときは、芝生で試合をできることがあまりなくて。でも、高校3年生のときやったかな、時々あったんです。そのときに履く特別なスパイクがパラメヒコでした。名品中の名品ですから、土のグラウンドで履くなんてもったいない。できるだけ長持ちさせたいから、芝生だけで使ってましたよ。