第67回選手権大会時の中村氏

 サッカー界はもとより、さまざまなスポーツ界で活躍する人材を数多く輩出している東京スポーツ・レクリエーション専門学校。そこで事務局長を務める中村聖之氏は高校サッカー界の強豪・市立船橋(千葉)出身だ。高2のときに出場した全国選手権で得点王に輝いている。当時の思い出とともに将来を担う高校生プレーヤーたちへのアドバイスもいただいた。

―今改めて振り返って、市船での3年間はいかがでしたか?
 僕が中学2年生のときに市船が初めて高校選手権に出て、その次の年も出場していました。だから、ちょうど市船が強くなっていく時期でしたね。すぐにレギュラーを取るつもりで入りましたけれど、いやいや、そんな簡単じゃないなと、まず感じました(苦笑)。ただ、高いレベルで切磋琢磨できるのは自分にとって願ってもないことだし、望んでいたこと。練習は尋常じゃないくらいきつかったけれど、そのおかげで結果もついてきた。チームとしてかなり成熟していましたし、当時はどことやっても負ける気はしませんでしたね。

―そうした厳しい環境のなかで日々、鍛えられながら学んだこととは?
 ちょっとやそっとのことではへこたれないメンタルの強さが作れたのは間違いないでしょう。かなり理不尽な練習もありましたけど(苦笑)、でも、これを続けていくと自分たちの目標に近づいていける。そう感じましたし、何より布(啓一郎)監督が熱意をもって僕らに接してくれているのがわかっていました。あのころの布監督は大学を卒業したばかりくらいで、若く、いつも僕らと一緒に練習していたんです。そういう姿を見せられたら文句なんていえません。

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