COEDO KAWAGOE F.Cは株式会社スポーツクリエイトと業務提携し、1FC川越水上公園を共同運営する(写真=クラブ提供)

 斬新な取り組みで急成長を遂げる新鋭クラブ「COEDO KAWAGOE F.C」および「COEDO KAWAGOE F.C株式会社」は、2023年4月、株式会社スポーツクリエイトと業務提携し、「1FC川越水上公園」の運営に参画した。

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 育成の名門クラブである「1FC川越水上公園」との提携には「地元出身選手の受け皿になれれば」という想いがあるという。さらに、この「COEDO KAWAGOE F.C」は実践的なスポーツビジネススクールも展開している。その狙いを取締役の中島涼輔氏に明かしてもらった。(全2回の第2回)

――「受け皿になりたい」という想いが背景にあってワンエフシーの業務提携に至ったのですね。提携の経緯について詳しく教えてください。

 ワンエフシーを立ち上げた粂川幸司さん(代表)からCOEDO KAWAGOE F.C立ち上げ発表すぐのタイミングで、私にお声がけをいただきました。当初弊社は何もない状態だったにも関わらず、川越で実績ある1FC川越の粂川さんがそのようにお声がけをいただき、期待いただいたこと、本当に嬉しかったことを覚えています。ワンエフシーの運営権取得に関しては、立ち上げ当初からどんな形が両社、両クラブにとって良い形になるのかを議論し続け、実際に形になったのが今年だったんです。

 ワンエフシーはコーチ陣の方が本当に素敵で、子どものことを第一に考えているからこそ良い選手を次々に輩出できるんだなと感じています。現状はそうではありませんが、今後連携を強化していく中で、我々がワンエフシーのいわばトップチームとしての役割を担うことで、川越育ちの選手がプレーする環境を提供してあげられる存在になっていけたらと感じています。

 ただ単純に下部組織を持ちたいからワンエフシーと手を組んだわけではなく、ワンエフシーとCOEDOであれば本当に凄いチームが作れるんじゃないかと信じています。だからこそ、その将来を見据えて関係を構築していきたいんです。現場のプロであり素晴らしい育成術を持ったワンエフシーと、地域に根付き、将来的なJリーグ加盟を掲げるCOEDO KAWAGOE F.C。すぐに全てが一体とはいきませんが、お互いの強みをリスペクトしながら、川越のために、子どもたちのために、何ができるかを考え続けていきたいです。

――現在もCOEDO KAWAGOE F.Cにはワンエフシーの選手は所属しているのでしょうか?

 実際にワンエフシー出身選手は今4人在籍しています。大島龍斗選手(10番)、亀山飛来選手(13番)、金山俊介選手(15番)、関根束真選手(18番)です。COEDOの公式戦に1FCのお子さんを招待したことがありますが、ピッチで活躍するワンエフシーOBを見て、いつかあの舞台を目指したい思ってもらえるのはすごく夢のあることです。

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