市立浦和を率いる大野恭平監督(写真=多田哲平)

 偏差値70を誇る埼玉県有数の公立進学校・市立浦和高校。10年以上連続で東大合格者を輩出するほか、昨年度は東大以外に、京大、東工大、一橋大、東北大など国公立大に120名以上、医学部には8人が合格している。

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 「文武両道」「自由闊達」「自主自立」という指導方針を掲げる同校は部活動にも活発的に取り組む。特にサッカー部は、全国高校サッカー選手権に埼玉県最多の14回出場し、4度の優勝を経験。インターハイでも1965年度に全国制覇を果たしている強豪だ。現在も埼玉県のS1リーグ(県1部)で所属し、県予選突破へ向けて研鑽を積んでいる。

 そんなサッカー部を率いる大野恭平監督に文武両道の重要性について伺った。両立できる生徒の共通点とは。

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――生徒にメリハリをどうつけさせていますか?

 練習時間などのタイムスケジュールには気を遣って、生徒に時間を与えるように心掛けています。私自身やらせ過ぎるのは良くないと考えているので、日々の練習は1時間半から2時間で終わらせて、自主練をするのは自分の裁量でやってねと。彼らはセルフコントロールが上手いので、こちらが時間を与えればそれを無駄にはしません。3年生は部活が終わった後に塾に行く子もいますし。2年生もメリハリがつけられるようになってきていますね。

 あとは生徒に活動に対しての意見を聞くこともあります。「朝早くに練習して勉強時間を確保してほしい」とか「練習試合が3試合ある時に集合時間を分けて時間を有効に使わせてほしい」とか意見を言ってくれて、こちらが納得して改善するところもありますね。

――生徒は自主的に意見を言ってきますか?

 いえ、こちらから意見を求めた時だけですね。今の生徒は主張するのは苦手で……。自分と向き合うのは得意だけど、人とのコミュニケーションが不足しがちです。彼らは衝突しないように自分で抑えてしまうところがあるんでしょうね。

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