畝傍 谷口祐樹監督(写真=会田健司)

 1969、71、75年と全国高校総体(インターハイ)に出場して以来全国の舞台から遠ざかるが、今年の新人戦では堂々の優勝。奈良県内では屈指の進学校でありながら、近年は再びサッカーでも力を付けている畝傍。そんな文武両道を掲げる「古豪」を率いるのが6年目の谷口祐樹監督だ。その谷口監督に、畝傍の魅力や勉強とサッカーへの関り方などについてお話を伺った。

ーー谷口さんの経歴を簡単に教えてもらえますか?

 僕は奈良県で育ちまして、地元の橿原市で小中高と学校に通いました。高校は耳成高校で大学は天理大学に行きました。大学卒業後は当時まだ四国リーグだったカマタマーレ讃岐(現J3)で2年間プレーをして、奈良に帰って来て教員になりました。

ーー当時、耳成高校はサッカーが強かったんですよね?

 僕らが中3の時に選手権で全国に出ました。それまでは違う学校に行こうと思って勉強していたんですが、地元の高校で選手権に出たいと思うようになって耳成を選びました。

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