春期リーグ全日程終了! 激闘を制し、城西国際大が首位をキープ

先制点を喜ぶ城西国際大
「もうヘロヘロだね(苦笑)。でも、こういう厳しい試合を重ねることでチームは間違いなく強くなる。よく頑張ってくれた。頼もしいよ」と、小山哲司監督は選手たちの奮闘に目を細めた。
炎天下の消耗戦だった。なおかつ一瞬のスキも許されない心理戦だった。だが、そんな精魂尽き果てるようなタフゲームに競り勝ち、城西国際大が1部春期リーグの首位を堅持した。
7月12日、ホームグラウンドに難敵の明海大を迎えての最終節。ジリジリと照りつける日差しがときおり雲に覆われることもあったが、それは気休めに過ぎない。ピッチに立つだけでもかなり消耗度が感じられた。
「でも、きついのは相手も同じ。肝心なところで走り負けないことが大事だった。攻撃のスイッチをどこで入れるか、相手の嫌がるプレーは何か、常に考えていた」とアタッカーの村下和也がいえば「自分たちのミスからボールを奪われてカウンターを受けないようにケアした。ゴール近くでファウルをしてFKを与えないように気をつけた」とセンターバックの中原翔矢が語る。不必要なスタミナの消耗を抑えつつ、炎天下での試合運びにより細心の注意を払った。
試合前の順位を簡潔に整理しておくと、城西国際大が首位で、明海大が3位、勝ち点は同じ14ポイント。その順位差を形作るのは得失点差だった。つまり、他会場も含め、結果次第では3位後退もあり得たわけだ。
この日のスタメンはGKが大野哲煥、ここにきてケガ人が増えているディフェンスラインが左から工藤竜平、中原翔矢、近藤諒大、安里駿汰、中盤の底に松川翔を置き、その前に小栗和也と田中崚平、3トップの左が村下和也、右が竹本佳、そして真ん中が井之元和之という布陣。注目の一戦は13時50分、城西国際大のキックオフで始まる。
立ち上がりは静かだった。
明海大は全体的にリトリートし、自分たちのエリアにボールが入ってくるまで奪いにいこうとしないし、深追いしない。よって、城西国際大の最終ラインはたやすくボールを動かすことができ、ポゼッションする時間も長かった。だが、右から左、左から右へとただボールを横に動かすだけでは何ら状況は変わらない。
クサビのパスを打ち込んだり、背後のスペースを取りにいこうとするものの、さすがに危険なエリアでは相手の包囲網も厳しくなった。
本来、右サイドバックながらセンターバックでプレーした近藤諒大は「もっとサイドに起点を作って攻撃できたらよかったけれど、なかなか思うようにいかなかった」と反省点を口にする。
ヒヤリとするようなピンチもなければ、腰が浮くようなチャンスもない。そんなこう着状態が続いていたが、前半24分に試合が動く。
相手陣内のペナルティエリア左角辺りで得たFK。キッカーの松川翔からリリースされたボールはゴール前に走り込む中原翔矢にピタリと合った。「決めたい、勝ちたいという気持ちがゴールにつながった。なかなか相手のブロックを打ち破れなかったけれど、先手を取ることができて、チームとしても自分としても余裕ができた」と、会心のヘッドに喜んだ。

