秋期リーグ開幕2連勝も城西国際大に慢心なし!

この日、2ゴールのFW井之元和之
危なげない試合だった。だが、課題も残った。
9月13日、春期リーグ最下位の淑徳大をホームに迎えての秋期リーグ第2節。首位をいく城西国際大にとって試合の目的は明らか。リーグ初優勝を目指すうえで、勝ち点3の積み上げはもちろん、得失点差も考慮し、可能な限りゴールを奪っておくことだった。
スコアは8対0。決して悪いわけではない。だが、手放しでは喜べない。
公式記録によると、城西国際大のシュート数は30本。この数字からも相手を圧倒していたのがわかる。春期リーグでは11対0で勝っていたこともあって、やはり8ゴールでは物足りなさが残ってしまう。
小山哲司監督は「何といったらいいのかね……」と、スッキリしない表情で切り出した。
「(ゴールを)取れるだけ取ってやろうという貪欲さが足りなかったね。開始25秒くらいで先制したことで、選手たちも気持ちが楽になっただろうし、しっかりリスク管理しながら丁寧に試合を進めてくれた。だけど、それがかえって裏目に出てしまったのかな。貪欲にゴールを目指そうという姿勢に欠けていたし、“ドフリーが何本あったの? そこは外したらいかんでしょ?”という感じだったから」
そして、こう続けている。
「1本1本のシュートにかける集中力だったり、技術であったり、そういうものがまだまだ。どんなゲームであっても“1点の重み”を感じないと。ミーティングのときからよくいっているけれど、監督としてそこを選手たちに求めていきたい」
この日のスタメンはGKが大野哲煥、ディフェンスラインは左から山之内裕太、中原翔矢、廣瀬智行、近藤諒大、2ボランチが小栗和也と、負傷中の田中崚平に代わって松川翔、その前に左から村下和也、平野皓巴、米澤康太が並び、トップが井之元和之という4-2-3-1システム。つまり、スタメンも布陣も前節とほぼ一緒で、代わったのはGKとボランチのひとりのみだった。
キックオフは13時50分。時折、雨がぱらつくなかでの試合は開始わずか25秒で動いた(公式記録上では1分)。左スペースに飛び出したトップの井之元和之にボールが入り、いったんキープ。そこから逆サイドに展開され、待ち構えていた右サイドMFの米澤康太が落ち着いてゴール左隅に突き刺した。
大量得点への口火が早くも切られたか、と思われたが、追加点を奪えないまま、ヤキモキした時間が過ぎていく。そんななかで前半15分、17分に連続ゴールを決めたのが左サイドMFの村下和也だ。特に自身の2点目は本人も納得の鮮やかなミドル弾だった。
「ボールを受けたとき、自分の外側を山之内(左SB)が回ってくれたのがわかっていた。最初はそこに出そうかと思ったけれど、目の前にいた相手が山之内の動きに食いついて間合いを開けてくれたので、もうひとつボールを運んで、思いきりねらった。イメージどおりのシュートでした」と、会心の一発に笑顔がこぼれる。

