駿台学園・大森一仁監督

 第97回、そして昨年度の第99選手権東京予選Bブロックで4強入りするなど、ここ数年で強豪校の仲間入りを果たした感のある駿台学園。そんなチームを率いる大森一仁監督に、インターハイ東京予選2次トーナメント1回戦終了後にインタビューを敢行した。

ーーまず今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか?

 都立国分寺さんの守りが堅いのは前々からわかっていたので、厳しい試合になることは覚悟していました。流れで崩してというのがなかなか難しい中で、前半にセットプレーから先制点が取れたというのは大きかったと思います。あそこで点が入っていなかったら、逆の展開になっていた可能性も充分考えられたので。ウチが考えていた、やりたいと思っていたサッカーはまだできていないですね。今後はそういう試合が増えていくのかなとは思いますけれども。ただ、おういう難しいゲームに勝ち切ることができたのは大きいことだと思います。

ーー前半1-0とリードしたまま終われるかと思った後に、また試合が動く展開でしたが?

 手を替え品を替え策を替え、何とかリードして終わりたかったところにミスから失点してしまい「厳しいかな」と思っていたんですけど、その直後にFW大熊が決めてくれたんで。あの2点目は非常に大きかったですね。

ーー後半もリードして波に乗れるかなと思いつつ立ち上がりは一進一退でしたが焦りはなかったでしょうか?

 前半の序盤も都立国分寺さんペースだったので、そういった展開になることは予測していました。ただハーフタイムでは「守りに行かず点を取りにいくよ」という指示も出しました。守備の時間帯が続いて、守って守ってという時間が長くなっても、カウンターとか、我慢の時間が過ぎれば点を取れるチャンスが来ると思っていたところ、しっかり3点目も決めてくれたので良かったと思います。

ーー最後の最後にダメ押し点も取れましたが?

 そうですね。本来都立国分寺さんは堅いチームなんですけど、後半終盤だったので選手たちも前に来ていた部分もあって、点を取ることができましたね。ただウチも走り切れていなくて、後半バテバテになっていた部分があるので、そこはまだまだそこは課題かなと思っています。

試合前にミーティングをする大森監督と選手たち

ーー(1次トーナメントブロック決勝の)東京実業戦から何か修正した部分などはあったのでしょうか?

 東京実業戦は内容的には良かったと思っていて、やりたいサッカーで勝てたことは選手たちにも自信になったとは思うんですけれども、ただ準備という部分では足りていないところもあったので、その辺りはしっかりやろうとは考えていました。都立国分寺さんは堅い組織的な素晴らしいチームなので、気持ちの面では粘り強くやるよということを今週一週間はずっと言ってやってきました。

ーー大森監督から見て今日の試合でよく働いてくれたなという選手はいますでしょうか?

 選手それぞれがそれぞれの働きをしてくれたので良かったなとは思いますね。う〜ん良かったのかな?苦しかったですけどね。ただキャプテンの大熊が、苦しかった中でも声を出して引っ張ってくれていたので、2点取りましたし。頑張ってくれていたと思いますね。

ーーこれからまた厳しい戦いになってくると思いますが、次戦に向けての意気込みをお願いします!

 そうですね、ケガ人も出ていて台所事情は厳しいですし、この山(ゾーン)事態も結構厳しいんですけれども、また新たな気持ちで来週に向けて頑張っていきたいなと思っています。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選