キャプテンとしてチームを引っ張ってきた上宮太子MF峰海斗

 選手権大阪予選、1回戦で渋谷に5-0、2回戦で東百舌鳥に3-0で勝ち上がり、3回戦で強敵、賢明学院に挑んだ上宮太子。上宮太子は相手を苦しめる展開に持ち込んだものの、残念ながら3回戦で敗退。ここで選手権を終えた茶田昌蔵監督とキャプテンMF峰海斗に試合後(vs賢明学園0-3●)に話を聞いた。

以下、茶田昌蔵監督

ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?

 もう賢明学院の強さは十二分に知っていて、「自分たちらしさを出した戦いをするか、相手をリスペクトして自分たちが出来ることをするかと」いうことを選手達と話し合った上で、しっかり守って辛抱して自分たちの形を作るとういう練習をしてきました。選手たちがよく頑張って、相手をイライラさせるゲーム展開まではもっていけたかなと。ただ前半の失点のタイミングが、決められたらあかん時間帯で決められてしまって、もう一回後半立て直してうちも決められるチャンスがあったんですけども、賢明さんは決めたのに対しうちは決めれなかった。そういう地力の差がゲームの流れを決めたのかなと思います

 選手たちは本当によく3年間頑張ってくれたと思います。私はこの3年生の学年を受け持っていたので、思い入れもありますし、入部した子たちが一人も辞めずに3年間続けてくれた。太子の新しい風になってくれているような学年だったのでこの子たちとこれで終わるのが寂しいですけど、私もいい勉強をさせてもらえました。

ーーGKから足元で繋いだり、かなりこだわりを持ってやってきたんだろうな、と観ていて思っていたんですが?

 そうなんです。基本的には自分たちは技術では勝てないので、サッカーの中で誰でもできる短いパス"止めて蹴る"のレベルを上げて戦っていこうとずっとチームの根っこにしています。それはどんな状況でも頑張って出してくれているので練習した事をゲームで出せている感じはしています。

ーー10番のFW住田夕衣翔はキレのあるドリブルでもアクセントになっていましたが?

 うちみたいなチームですと一人二人は飛び抜けた選手がいて、いろんなレベルの選手がいるんですが、それも含めてチームなんだっていう指導をしてきましたので。10番という背番号だけは選手で決めず、監督とコーチ陣で毎年決めているんですが、彼とキャプテンでチームを引っ張って来てくれたと思います。彼らは大学でもサッカーを続けたいと言ってくれているのでそれが一番うれしいですね。

ーー今年の3年生はどういう子たちでしたか?

 調子乗りなんですけど、どんなことでも明るくしてしまう子たちなので、辛いことがあっても賑やかにしてくれて我々が落ち込んだ時でもあの子たちに元気を貰えました。そういう凄くいい学年でした。

ーー選手権を振り返ってもらえますか?

 まず選手権が開かれたことに凄く感謝しています。ここに至るまでの多くの関係者の方の苦労がなかったらここに来ることが出来なかったので、遅れましたけど無事に開催できたことがなによりです。そして選手権には選手権にしかない良さがあって、チームが一丸となっていって、週末の試合に向けてチームが変わっていくのを教育の現場でみれるのが我々も楽しいです。

以下、キャプテンMF峰海斗

ーー残念な結果になってしまいましたが、試合を振り返ってもらえますか?

 やっぱり格上のチームという事もあって、自分たちの力が通用しないのはわかっていたんですけど、やり切った感はあるのであとは後輩たちに任せようと思っています。

ーー今日の試合に向けてはどういう気持ちで準備をしてきましたか?

 相手の分析をしてフォーメーションもわかっていたので、自分たちで対策しながら気持ちだけは負けないように準備をしてきました。

ーー対策は具体的にどこを狙おうとしていましたか?

 ボールを取ったらすぐに相手のサイドバックの裏を狙って、速攻で点を取ろうという狙いでやっていました。

ーー監督さんが「凄く明るい年代で、助けてもらった」と仰っていましたが3年間を振り返ってもらえますか?

 厳しいことも沢山あって、誰かが辞めそうな時もみんなで声を掛け合って助け合ったり出来たので、この年代で本当に良かったなと思います。

ーーキャプテンとしてチームを引っ張ってきて、良かったことも苦しかったこともあったと思いますがそこはどうですか?

 最初は個人の目標がバラバラで、まずそこをチームとして一つにすることが大切だと思ってやっていました。やる気のある選手とやる気のない選手がいて練習の温度も違ったりしていたので、そこを一つにする事がとてもしんどかったです。やっぱりキャプテンをやったことで後輩への気遣いだったり人への配慮の仕方を学べたかなと思います

ーー3年生が14人いたという事で試合に出れないメンバーもいたと思うんですが、彼らに対してはどういう思いでしたか?

 やっぱり選手権で負けたことで、試合に出れていない選手に関しては自分たちが一つでも多く勝って、練習とかで関わって試合に出れる機会を少しでも多く作りたいという気持ちでやっていたので、そこには凄く悔いが残ります。

ーー3年間でサッカーの面と人間的に成長できたところを教えてもらえますか?

 高校サッカーはフィジカル面と怪我の多さがとても厳しくて、大差で負けることもあったりしてメンタルの強さが試されたりもして、自分はメンタルが弱いんですけど少しは強くなれたかなと思います。

ーー大学でもサッカーを続けるとの事ですが、今後に向けて意気込みを教えてもらえますか?

 この負けた今日の試合での自分のプレーと相手のプレーをしっかり自分で分析しながら、良かった点と悪かった点をまとめて大学でも通用する選手になりたいと思っています。

(文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選