関東一・小野貴裕監督

 12月5日、横浜FCに所属する韓浩康選手が発起人となったイベント『MIRERO FESTIBAL』が日産フィールド小机で開催され、朝鮮高級学校選抜チーム(以下、朝鮮選抜)と関東一が対戦した。試合は、第100回全国高校サッカー選手権大会を控える関東一が2-1で勝利。試合後、小野貴裕監督が選手権に向けてインタビューに応じた。

ーー選手権出場が決まり、東京都リーグ1部(T1リーグ)の優勝も決まった中での今日の試合、どのようなテーマで臨んだのでしょうか?

 大きいテーマというのは特になく、勝たなくてはならない試合をずっと続けていく中で、このようなイベントに招待され、純粋にサッカーと向き合おうということでゲームに臨みました。

ーー対戦相手の朝鮮選抜の印象をお聞かせください

 この時期にフィジカルの高いチームと試合できたのは、うちとしては本当に良かったです。単独の朝鮮高校さんとは何回も試合していまして、毎回、嫌な相手だなと思うんですよね。ここぞというときに前に出てくるので。今日は選抜チームということで、技術的に上手な選手も多くいて、良いゲームができたと思っています。

ーー現在、選手たちの状態はいかがでしょうか?

 選手権の東京予選決勝でピークを迎え、そこから徐々に下降線をたどり、今また上がってきている状態です。今日、出場した9番本間と11番酒井の両FWはだいぶ疲れが抜けて、また気持ちよくプレーできているのではないかと思います。センターハーフの6番堀井もコンディションは上がってきています。

ーー選手権は開幕ゲームで国立競技場となりますが?

 ここ(日産フィールド小机)の隣が日産スタジアムじゃないですか。次はこの規模のところでやるんだよって選手たちに言ったのですが、まだピンと来ていないというか(笑)。来週、再来週と試合がありますので、まだそこまで意識が向いていないのかもしれません。

ーー初戦で対戦する中津東(大分)への対策は進んでいるのでしょか?

 今は自分たちのやるべきことを整理させている時期なので、対戦相手の研究はこれからになります。今日も自分たちの足りないものが見えましたので、直さなくてはいけません。

ーー足りない部分とは?

 まずはパススピード。まだ遅いと感じています。さらには、まわりをちゃんと見ること。自分のポジションに立ったとき、一度相手を見て確認しなくてはいけない場面で、ボールを見てしまっている。その結果、相手に体を寄せられてボールを失うシーンが何度かありました。そこを修正していければと思っています。

 (文・写真=滝沢ヤス英)