大津GK佐藤瑠星(写真=矢島公彦)

 初の選手権制覇を目指す大津(熊本)は鉄壁の守備を誇る。

 準決勝に勝ち上がるまでの4試合で、食らった失点はわずかに1。FKのこぼれ球を押し込まれる形だったが、攻撃力に秀でた相手をことごとく苦しめていたという事実に変わりはない。

 その中心的役割を果たすのがGKの佐藤瑠星(3年)だ。191センチと恵まれた長身を生かしたハイボール対応や的確なシュートストップに定評があり、チームメイトからの信頼も厚い。

 九州対決となった2回戦の東福岡戦では好セーブを連発。準々決勝の前橋育英戦では「今日の最優秀選手はGKの佐藤」と山城朋大監督がたたえたとおり、出色のパフォーマンスを見せた。きめ細かくポジションを修正しながら状況収集し、近距離からの相手シュートに際してもギリギリまで姿勢を保ち、安易に倒れ込まない。肝の据わった対応が好セーブの要因であるのは明らかだろう。

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第100回全国高校サッカー選手権