課題はクロス対応。日々トライ&エラーを繰り返す(写真=多田哲平)
そして水沼同様、足立も、昨年4月にU-17日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選出されている。ところが、初めての代表合宿は納得のいくものではなかった。
「代表に選ばれるというのが初めてで。なんか緊張してしまって、なかなか自分の良さを出せなかったんです。悔しい想いをしました」
一方で、世代最高峰の選手が集まる合宿を経験して、奮い立たないわけがなかった。「もう1回、選ばれたい。昨年の悔しさをバネにしてやっています」と語る。
再びの代表入りへ意気込む足立にとって、課題はクロス対応だ。
JFAアカデミー福島戦では、後半途中まではほぼパーフェクトの出来だったものの、終了間際の89分に相手にマークを外されて1点を返された。
「最後のところだけ、クロス対応が遅れてしまって。そこが自分の甘えだなと。DFはそういうミスひとつで評価が変わってしまう。苦しい展開の時はそれで負けてしまうので、もっと改善していかないといけない」
日々長所を磨き続ける努力と、毎回課題が浮き彫りになる実戦が、足立をさらに成長させる。柏U-18にダイナミズムをもたらすSBは、まだまだ進化を続けるはずだ。
(文・写真=多田哲平)
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