成城戦では巧みなゲーム運びで5-0の勝利を収めた(写真=多田哲平)

 「毎年、冬の大会が来ますが、1試合1試合積んでいった結果、ここ2年間全国に出させてもらっているだけのこと。今年もまたゼロから始まって、今日ひとつ勝ち上がることができたところです。3連覇というのは周りの方からは言われますけど、僕の中ではそういう意識はなくて、やるべきことをやればそこに近づくかもしれないし、やるべきことをやっても、相手のクオリティのほうが上回っていれば、そこに近づけないということになる。なので今は、特に目標設定をしていないです」

 見据えるのは、ただ目の前の1勝である。帝京大成國學院久我山実践学園といった強豪並み居るブロックに入り、ますます厳しい戦いが続くのは間違いないが、一戦必勝のスタンスは変わらない。

 「どこが全国に出てもおかしくない。帝京さんは今年インターハイで準優勝されて、プリンスリーグ(関東1部)でも結果を出していて、そういった意味ではすごく力があるでしょうし。なので先なんか見る余裕はなくて、本当に次の試合に向けてしっかり準備をするだけなのかなと」

 指揮官はそう次戦を見据えた。3回戦では駿台学園と対戦する。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選