初戦を突破した堀越のスタンスは変わらない(写真=多田哲平)

 「右サイドも左サイドも上手くいった。前半は左、後半は右で、上手にスペースに入れるようなシチュエーションができていた。ペナルティボックスに入れると、ディフェンスはどうしても後ろ向きになるので、カウンターを打ちづらくなる。シュートまで持ち運ぶというよりも、相手のカウンターをとにかく消していくために、選手にはあのプレーを選んでもらっていた。そこは上手にリアクションできていたのかなと」

【マッチレポート】堀越 vs 成城

 重視するのは強引な突破ではなく、攻守が一体となったゲームマネジメントだ。

 「守備の切り替えとか強度は、ずっと言い続けています。ボールを持っているチームは、守備の穴ができるというか、欠落するところができてしまうことがある。こういうトーナメント戦はそこがちゃんとできないといけない。ポゼッションと守備の切り替えは表裏一体というか1セットなので、そこをずっとやり続けてきました」

 成城戦ではまさに攻守にそつのないゲーム運びを見せた。3年連続の全国出場に向けて好スタートを切ったチームだが、"3年連続"という記録について佐藤監督は意に介していない様子。

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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
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