前橋育英は初戦を突破し4強入り(写真=多田哲平)

 「県内の相手は引いてくるから、その対策が一番重要。頑張って耐えてカウンターやリスタートの一発を狙ってくる。そこでイライラしたら負けなので冷静にやろうと。スペースがないなかでも、とにかくボールを動かして、相手をスライドさせて疲弊させる。そうすればどこかに穴が空いてくるから。パワープレーはダメ。守り切れてしまうので。そういう話をしてきました」

【マッチレポート】前橋育英 vs 常磐

 常磐戦では先制点が37分、2点目が74分、3点目が76分。先制点と2点目が生まれるまで攻めあぐねる時間は長かったが、焦れることはなかった。強引にゴール前に放り込むのではなく、小気味良いパスワークでジリジリと相手に圧力をかけて挙げた3ゴールだった。

 とはいえ「しっかりできたかと言えばそうではない」と気を緩ませない指揮官の目はすでに次戦へ向いている。2年連続の全国切符獲得へ。準決勝では健大高崎と対戦する。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権群馬予選
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