二見元監督(写真=河野正)

 そんな大宮東を率いる二見監督も武南の卒業生で、「小学6年の時に武南の全国高校選手権初優勝を見て感動し、自分も選手権に出たくて入学しました」と動機を説明する。

 ところが在学中は大宮東が3年続けて全国高校選手権に出場し、武南は県予選の直接対決で連敗。2年生の時は決勝で1-2、3年生時では準々決勝で0-1と屈した。

 巡り巡って現在、二見監督は散々苦杯をなめさせられたかつてのライバル校を再建しているのだから、なんとも不思議な縁ではないか。

 筑波大学を卒業後、今度は指導者の立場で全国高校選手権出場を夢見て教師となり、初任地の栗橋(現・栗橋北彩)から伊奈学園、滑川総合を経て県教育局スポーツ振興課で3年勤務し、2014年に大宮東へ赴任。伊奈学園の監督時代、第82回全国高校選手権予選で準優勝を経験した。

 「異動を聞いた時は大宮東でやれる嬉しさを感じた。ただ昔のような凄いチームに再び押し上げるのは並大抵のことではないので、どこから手を付けたらいいのか悩みました。ベースにあるフィジカルを生かし、中学生が振り向いてくれるような、つないではがして仕掛けられる魅力的なチームを目指して知恵を絞りながら取り組んでいます」

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