また、明日の一戦の選手選考の基準については「コンディションは基準になるかなと思うが、ハードにトレーニングしてどれだけのコンディションか、とデータで客観的に見るのは難しいと思います。その中でも招集に当たって、選手たちのことは現地で、映像で確認して、本人、所属しているチームのスタッフとコミュニケーションを取って共有しているところありますので、コンディションがいい選手を起用するのが基本かなと思う。それと戦術的にも、相手のウィークポイント、ストロングポイントをどのように抑えて、どのように突いていくかで選手が代わることはあると思う」と語った。

 伊東純也、三笘薫、冨安健洋の3選手を欠く状況については「基本のコンセプトがある中での戦いをするという部分では変わらないが、おっしゃる通り、選手が替わればやることは同じでも表現することが多少違ってくるとは思う。明日の試合、今おっしゃった選手たちがいない分、違った戦い方、個々の力とコンビネーションが逆に出せるかなと思っています。ケガやアクシデントで招集できない選手のことについてはチームとしても痛いところではあるが、選手たちが一番残念な思いをしていると思うので、まずは選手たちの回復を願っていきたいと思います。日本にはたくさんいい選手がいるし、オレがやってやるという選手もいる。明日出てくれる選手は、今の日本の中でベストと思われる選手を招集しているので、その選手が思い切って躍動してくれると思います。難しい試合の中で覚悟を持ってファイトすること、粘り強く戦うことを表現してくれることを期待したい」と話した。

(文・写真=田原豊)