11月1日、東京都1部リーグカップ戦の準決勝が清瀬下宿第3グラウンドにて行われた。

 HBO東京はGKに小田侑太郎、DFラインは左から富田太樹・村中和夫・柳舘知・垣見修平、ボランチに米窪達也・向井浩二郎、2列目は左から高野真凛・山崎直之・丸夏生、ワントップには石野秀多を置いた布陣で臨んだ。

 立ち上がりは見た目も体格に恵まれた選手を抱えたアストラ倶楽部ペースで展開された。背番号5番を筆頭に随所に力強い選手を兼ね備えるアストラ倶楽部はボールを主体的に回しながら、球際の勝負では一歩も引かない姿勢を貫いた。

 そして立ち上がり5分、アストラ倶楽部に右サイドを崩され、11番が中で合せる。これを冷静に決められ0-1とリードされる。

 早い時間に追いつきたいHBO東京であったが、FW7番石野がDFラインの一瞬の隙を突き裏に抜け出す。MF43番米窪のスルーパスから迎えたGKとの1対1で冷静にループを決め1-1の同点とする。

 勢いに乗りたいHBO東京であったが、アクシデントに見舞われる。この日正ゴールキーパーを務める小田が、相手選手と交錯し怪我で退場。替わりでフィールドプレーヤーながら、リーグ戦でも一度キーパーを務めた渡邊が代わりに入る。

 アクシデントにも見舞われたが、落ち着きを取り戻したHBO東京、後半39分に右サイドでボールを受けたFW7番石野が巧みなステップで抜け出し、強烈なシュートを放つもこれはゴールならず。

 チャンスを物に出来ないHBO東京、逆に後半40分アストラ倶楽部にボックス内に進入されたところをたまらず倒してしまう。このPKをきっちり決められ、1-2とリードされた所で前半終了。前半アクシデントにも見舞われたHBO東京はリードされた状況からいかに挽回出来るのか。

 後半開始と共に迎えた展開は互角。後半9分、アストラ倶楽部9番が左サイドでボールを受けシュートを放つも、これは僅かに右。後半12分、HBO東京MF43番米窪からDFの間を通すスルーパス。これを受けた瞬足FW9番畑中が左サイドからシュートを放つもこれはDF陣にクリアされ、ゴールには結びつかず。そして迎えた後半20分、HBO東京は遂に同点に追いつく。右サイドでボールを受けたMF丸が綺麗な放物線を描いたクロスを上げるると、これにファーサイドで合わせた畑中がヘディングでシュートを決め、試合を振り出しに戻す。

 勢いに乗るHBO東京は後半27分には相手のクリアボールを拾った44番MF山崎がボレーシュートを放つもこれは枠の外。さらに後半30分にはMF22番佐藤からボールを受けたMF7番石野がボールを受け鋭いターン。振り向き様のシュートはGKにブロックされゴールならず。

 勢いがあるうちに点を取りたかったHBO東京であったが、アストラ倶楽部の右サイドからのクロスに対する折り返しを11番に拾われ、これを右隅に決められ再びリードを許す。

 しかし、後半36分MF18番細矢が右サイドから放ったロングシュートが見事に決まる。これで3-3の同点に追いつく。後半の内に勝ちを決めたいHBO東京は36分、MF21番向井が中盤からシュート。しかし、これは枠を捉えることが出来ない。ここで後半終了のホイッスル。勝敗はPK戦へともつれ込む。

 前回もPK戦の末、駒を進めているHBO東京。今回もキーパーが魅せる。アストラ倶楽部PK一本目を急遽途中で出場の渡邊が見事な読みでシュートストップ。この後は、HBO各選手が落ち着いてゴールを決める。

 前後半の打ち合いの末3-3で迎えたPK戦。またしてもキーパーの活躍でPK戦を勝ち切ったHBO東京は東京都1部リーグの決勝にと駒を進める。決勝戦は11月23日HBO東京は清瀬市・下宿第三公園サッカー場でLB-BRBと対戦する。

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