写真:選手名鑑より。東福岡MF鍬先祐弥

東福岡、17年ぶりのファイナル進出!藤川虎太朗、鍬先祐弥が殊勲のゴール!

 12月30日に開幕した第94回全国高校サッカー選手権もいよいよセミファイナル。舞台を埼玉スタジアム2002へと移し、東福岡(福岡)と星稜(石川)が登場。昨夏総体王者と前回大会王者による“チャンピオンマッチ”はスタジアムへと詰めかけた大観衆を興奮の渦へと巻きこんだ。

 97年度以来の夏冬連覇へ、先手を取ったのは“赤い彗星”。
 まずは6分、右サイドで得たスローインからFW餅山大輝を経由してMF三宅海斗がPA内へと侵入。自ら持ち込んでシュートを放つがこれはサイドネット。さらに9分にはショートカウンターを仕掛けDFラインの背後を突いた餅山がシュート。続く13分にはMF中村健人のCKにDF小田逸稀が頭で合わせるなど好機が続く。

 その後、両サイドを軸にスペースを確保、徐々にボールポゼッションも可能となった星稜もペースを握りにかかるが、均衡打破は東福岡。前半終了が迫った44分、中村から左サイドMF橋本和征へと繋ぎ、折り返しに飛び込んだのはMF藤川虎太朗。昨夏総体の得点王ながら負傷の影響もあり、今大会初スタメンとなった2年生MFが左足を振り抜くとこれがファーサイドネットへと突き刺さり先制。東福岡が1点のリードを得てハーフタイムを迎えた。

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