韮崎中央陸上競技場の準々決勝第2試合も鹿児島実東福岡による九州勢同士の対決となった。2月に行われた九州新人戦大会のグループリーグでも対峙し、その際は1-0で鹿児島実が勝利。決勝トーナメントも勝ち進み、九州王者の座を手にした。

 夏の高校王者の座をかけた第2ラウンドは「絶対に負けられなかった」(MF増山朝陽)東福岡が開始早々にお見舞いした先制パンチで、試合を優位に進めていく。2分、左サイドを破ったMF赤木翼のクロスをファーの増山が頭で中に折り返すと、ラストはMF中村健人。落ち着いて頭で押し込み幸先の良いスタートを切ると、「元気が良い」(主将MF中島賢星)という赤木、増山の両翼の突破で決定機を連発。11分には増山の右クロスを拾った赤木の折り返しをFW木藤舜介が豪快なヘディングシュートを決めて、リードを広げる。

 序盤で引き離された鹿児島実も負けじと、FW前田翔吾のポストプレーと右MF大迫柊斗の突破で反撃を開始する。29分には中央でパスを受けた前田が右に展開。飛び出した大迫が高い位置で受けるとドリブルで中に切り込んで打ったシュートがネットを揺らし、1点差に詰め寄る。しかし、そのわずか1分後の30分。右サイド増山がゴール前に入れたクロスを木藤が頭で合わせて、3-1と東福岡がリードして前半を終える。

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