17日、都立武蔵村山と都立美原が対峙したA4ブロック3回戦。午前中はあまり見られなかった夏の強い日差しが照りつける人工芝のピッチ、駒沢第2球技場でキックオフ。ブロック決勝進出を目指す両チームによる熱戦が繰り広げられた。
共に4-4-2の布陣。基本的に2トップが上下の関係性を築くことが多く、4-5-1のようにも見受けられるシステムで臨んだこの試合、先手を取ったのは黒と白の縦縞を身にまとった都立武蔵村山だった。初戦となった14日の都立小平南戦では1対1からPK戦まで縺れ込んだ接戦を制して3回戦進出。激戦の末、勝利を収めた勢いそのままにこの日も序盤から前へ出る。するとその積極的な姿勢が身を結んだのか、2分、左サイドを突破した9番のクロスから14番が右足を振り抜き豪快に先制。早くもアドバンテージを得る形での試合となった。
対するは都立美原。同じく14日の初戦では昭和第一学園に対し3対1で勝利し、3回戦進出。スタンドから送られる仲間の声援を背にこの試合も勝利を目指した。そんな都立美原のファーストチャンスは9分、ゴール前絶好の位置でFKを獲得すると工夫を施しゴールを狙う。直接狙うと見せかけ、右に流したボールを16番が右足を振り抜く。壁を外し、シュートコースを開けたことでゴールの確率を上げる狙いのシュートであったがGKが弾き出し同点には至らない。
それでもストロングポイントである右サイドから攻撃を展開していくと15分、ゴール前ワンツーで崩すと、抜け出した8番がゴール左隅に蹴り込んで同点。失点後も焦ることなく自分たちの攻撃を徹底して狙ってきた都立美原が試合を振り出しに戻した。
同点後、主導権を握った都立美原はその後何度もゴールに迫る。すると迎えた前半終了間際の34分、相手DFのクリアミスをゴール前で拾った10番がゴールを狙う。正確にコントロールされ、狙い澄まされたシュートはゴール右隅に吸い込まれ、これが貴重な勝ち越しゴール。都立美原が最高の時間帯でリードを奪い前半を終えた。