上下白色のユニフォームに身を包んだ都立国際と、紫のユニフォームに袖を通した大森学園が顔を合わせたB4ブロック2回戦。15日、人工芝の駒沢第2球技場で行われたこの一戦は攻撃陣が爆発した大森学園が大勝を収めた。

 共に4-4-2の布陣で臨んだ前半、この後繰り広げられる大森学園のゴールラッシュなど予想もできないような静かな立ち上がりで幕を開けた。やや大森学園が押し気味に試合を進めるものの、流れを読むのは難しい試合展開に。

 最初のチャンスは都立国際。9分、左サイドから右サイドへと展開すると山田和輝のスルーパスから與座範太志が抜け出しゴールを狙うもシュートはミートせず。対する大森学園も10分の宮當俊一の直接FK、12分、左CKからFW金子拓哉のヘディングシュートなどセットプレーからゴールを狙っていくものの決めきれず、両チーム無得点のまま試合は進む。

 互いにチャンスを作り出して迎えた14分、ようやく試合の均衡を破ったのは大森学園。右サイド、センターライン付近で得たFKから宮當がゴール前にロングボールを送ると、これが都立国際DFのオウンゴールを誘い思わぬ形で先制点。このゴールがきっかけとなり、その後大森学園が大量点を奪ったことを考えると、都立国際にとっては悔やまれる失点となってしまった。

 先制後、繰り出される大森学園怒涛の攻撃。ストロングポイントは右サイド、キャプテンマークを巻く宮當を中心に攻め込んでいくと、23分その右サイドから宮東のクロスをゴール前、金子拓哉が決めて追加点。さらには27分、ゴール前でキープした金子拓哉の落としから麻尾優希が右足を振りぬき3点目。29分には再び金子拓哉が決めて一気に畳み掛けた。

力強い仲間の応援にも背中を押される形で攻勢を強めた大森学園。4ゴールを奪い、後半戦にもその攻撃力に期待が持てる内容で前半の戦いを終えた。

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