試合風景

 10月18日、実践学園高尾グラウンドにて選手権大会東京都大会2次予選「國學院久我山vs国士舘」の一戦が行われた。試合は大勢の観客が集まる中、12時35分にキックオフ。

 國學院久我山は序盤からパスを繋ぎ、左サイドを中心に前線へ攻め込む。FWの小林和樹とFW澁谷雅也が前線からプレッシャーを掛け、国士舘を中から攻めさせない。一方の国士舘は素早いボールカットからマイボールにするとドリブル主体の攻撃を展開。しかし、中央とサイドで息が合わない場面が多く、攻め切ることができない。

 両チーム攻め込み切れずにいた前半30分に試合が動く。パススピードを速め、リズムを作り始めた國學院久我山。FW澁谷雅也がDFラインが下がった所を見逃さず、サイドで一人交わして、ゴール前の小林和樹へラストパス。小林はGKが出てきた所を冷静にコースを見極めてシュートを決め先制。さらに5分後には、ゴール前まで持ち込んだ山本研がPA内でファウルを受け、PKを獲得。これを確実に決め、更に点差をつけた。先制点により流れに乗った國學院久我山が2点のリードを得て前半を折り返す。

 後半戦キックオフ。
 同点へ向け、流れに乗りたい国士舘はパスのスピードを速めてゴールへ攻める。しかし点差を広げた國學院久我山は冷静だ。50分にはDF宮原直央がサイドを駆け上がると、ラストパスに最後は名倉巧が右足を振り抜いてシュート。これがGKの手をかすめゴールに吸い込まれる。3対0、國學院久我山のリードは3点に。

 対して、ビハインドにも攻撃的姿勢を継続する国士舘は速いパスワークで國學院久我山ゴールを脅かす。54分には右サイドにてファウルを獲得。キッカーを務める細田晃輝が低いクロス入れるとゴール前の尾田航士がシュート。これが見事にゴールネットを揺らす。

 しかし、国士舘の反撃もここまで。その後も国士舘がスピードを出して主導権を握るも、國學院久我山の防御が崩せず試合は終了。終わってみれば3-1、前半波に乗った國學院久我山が後半耐え抜きベスト8へと駒を進めた。

(文 新井恵)