矢板中央 vs 鵬学園(写真=森田将義)
勢いに乗った矢板中央は攻撃の手を止めなかったが、「相手がスローインになると、中にロングスローを投げるのは分かっていたので、来たボールは自分が全部弾き返すつもりでプレーしていた」と振り返る185cmの大型CB、5番八十島陸翔を中心に鵬学園が粘り強く対応し、追加点を許さない。我慢の時間を凌いだ鵬学園は、28分に攻撃に転じる。左サイドを破った判治のパスから、鈴木がゴールを狙ったが、シュートは枠を捉えることができずタイムアップ。互いの意地がぶつかった一戦は痛み分けとなった。
鵬学園は勝てば上位トーナメントへの進出が決まる一戦だったため、悔しさを露にする選手の姿が多かった。赤地信彦監督は「今のうちの弱さが出た」と負けを素直に受け入れる一方で、「相当悔しい想いをするのは選手にとってプラスになる。昨日は良いゲームをしたのに、今日は仕留めきれなかった。何かが足りなかったと気付けるのは真剣勝負だからこそ。選手は相当悔やんでいる。この引き分けでうちは二回り成長できる」と更なる成長に期待を寄せた。
(文・写真=森田将義)
▽第8回和倉ユースサッカー大会2020
第8回和倉ユースサッカー大会2020