MF種田陽は1得点・1アシスト(写真=多田哲平)

 その後も素早い囲い込みで相手に自由を与えず、自陣に入り込まれればDF4市原吏音(3年)とDF2髙橋岳(3年)のCBコンビを中心にはね返していく。20分のCKも見事に阻止した。

 ところが37分、一瞬の隙を突かれる。前橋育英のMF35平林尊琉(1年)に抜け出されると、守備陣の連係ミスで、味方に当たったクリアのはね返りを拾われてゴールに流し込まれた。

 このまま1-1に追いつかれた形でハーフタイムを迎えていたら、後半の流れはまた違ったものになっていたかもしれない。しかし同点とされた大宮U18は、前半の残り時間を焦らずに主導権を握っていった。

 そして前半終了間際の45分、約25メートルほどの位置でFKを獲得。これをMF10種田陽(3年)がゴール右に鮮やかに突き刺した。U-17日本代表でもある前橋育英の守護神、雨野颯真(3年)でさえ触れないパーフェクトなFKだった。

 再びリードを得た大宮U18はその勢いのまま、後半も多くのチャンスを創出。中盤からはMF14菊浪涼生(2年)が好パスを供給しながらミドルシュートで前橋育英ゴールを襲い、右SBのDF13斉藤秀輝(2年)は鋭いドリブルでサイドをえぐった。

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