ともに1得点を挙げた前橋育英のMF平林尊琉(左)と大宮U18のMF高橋伸太朗(写真=多田哲平)

 大きな3点目が生まれたのは73分。左CKで種田があげた絶妙なボールに市原がジャンプ一番、豪快なヘディング弾を突き刺して加点。リードを広げ、勝利を近づけた。

 そして最後まで前橋育英の反撃を許さず3-1で勝利。今季2勝目を挙げ、勝ち点を9とした。

 大宮U18を率いる森田浩史監督は「苦しい状況なので勝ち点3を取れたのがなにより良かった」と安堵。「もう少し取れたと思うけど3点は取れたし、後半は失点しないで終えられたのは良かったです」と振り返った。

 復調の兆しを見せる大宮U18の反撃はこれから。森田監督は「良くなっている感じもあるが、まだ変わり切れていないところもある。開幕から全試合失点してしまっていて、きょうも失点してしまった。それをゼロにすることにこだわっていきたい」と気を引き締めた。

 一方で前橋育英は相手の流動的なプレスに苦しみ、ボールをつなぐのに苦労していた印象。それでもボランチのMF7石井陽(2年)は自陣ペナルティエリアから敵陣深くまで広範囲を動き回り、攻撃の中継点となりながらミドルシュートでゴールを狙った。また1年生アタッカーの平林は確かな技術と推進力をうかがわせた。

(文・写真=多田哲平)

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