岡山学芸館 vs 高知(写真=森田将義)

 奪ってからのショートカウンターも高知の売りで、MF8大久保天満(3年)、FW11門田翔平(2年)ら推進力のアタッカーもいる。前半5分にはクリアボールに門田が突っ込み、こぼれ球を拾って右からクロス。このボールは門田に当たって、ゴールに向かったが惜しくも枠の外。8分には左サイドで得たFKを市原礼が直接狙うなど先制点のチャンスを伺い続けた。

 対する岡山学芸館は、「入りの所も自分たちの中で締めなければいけないと話していたけど、甘さが出た。次を見過ぎていて、足元が見えていなかった気がします」(MF10田口裕真、3年)。狙っていたパワフルな2トップを活かした攻撃が機能しないとみると、前半終了間際には選手を交替。後半からはシステムを4-2-3-1に変えて、左サイドから中央に持ち場を移した田口を中心に攻めた。後半9分には岡山学芸館らしい縦に速いポゼッションサッカーで高い位置まで持ち込み、田口がシュート。11分にも左クロスのこぼれ球を田口が胸トラップからボレーと、シュートまで持ち込む場面は出てきたが、決定打までは至らない。「攻められる時間が多かったけど、みんなが身体を張ってゴールを必死に守ってくれた」とGK1東大稀(3年)が振り返った通り、高知が高い集中力を保った守りを披露し、0-0のまま70分ゲームを終えた。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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