埼玉栄イレブン(写真=河野正)

 後半12分にセットプレーから失点。MF大河内陽友(3年)の蹴った左CKを田中にヘディングで決められた。

 しかしディフェンディングサードに進入されても、鈴木と橋本佳明(3年)のボランチが厳しく応対。さらに自陣深くに攻め込まれると片波見大輝、大沢恭平(ともに3年)の両CBが空中戦と1対1に競り勝って、決定的なシュートをそれほど打たせなかった。

 追加点を狙う13分には、奥寺の出色の左クロスを小磯がヘディングシュートしたが、惜しくもGK堀田に右手でかき出された。22分には右FKから橋本が絶好のシュート。わずかにバーをかすめて加点できなかったが、後半も相手の2倍近い11本のシュートを放つなどして優位に試合を進めた。

 4人の選手交代は、疲労の色がにじんできた選手から順に21分、33分、アディショナルタイムと効果的に行い、2-1で試合を締めくくった。

 武蔵越生に0-0からのPK戦(2-4)で敗れた2月12日の新人大会準々決勝以来、約2カ月半ぶりの公式戦。2得点した主将の小磯は、「各自で体を動かしていた自粛期間は(サッカーがやりたくて)むずむずしていました」と前置きすると、「今は昇格したトップクラスのS1リーグで戦えることに感謝の気持ちでいっぱいです。全員の力を合わせ、グループで勝利を掴むことだけを考えてピッチに入りました」と嬉しそうに話した。

 久しぶりの大会は、高体連の試合と違って90分の長丁場だ。『暑くてきつかったのでは?』と水を向けると「いや、たっぷりと走り込んできたので走力、体力には自信がありました」と指揮官の言葉を裏付けるように笑顔で答えた。

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