東京学館 vs 検見川(写真=小室功)

 後半に入ってわずか2分、均衡を破ったのが検見川だ。FW9志摩雄斗(3年)がしてやったりの先制ゴールを叩き込むと、検見川ベンチと応援団が大盛り上がり。だが、それも束の間、2分後に東京学館に追いつかれ、さらにその6分後に逆転を許し、追う側と追われる側が入れ替わった。

 「県のリーグ戦(2部)で検見川に大勝していたのですが(7-0)、相手GKが退場するなど、アクシデントもあったので、それはなかったことにしようと試合前に選手たちに伝えていました。検見川は進学校ですが、選手権の予選まで3年生が残っていて、粘り強く戦ってくるチーム。先制されることもあると思っていたので、想定内です。だから、慌てていませんでしたし、必ず逆転できると、選手たちを信じていました」(東京学館・平迫宣之監督)

 チームを勝利に導く貴重な2得点を決めたのは、FW18坪井拓己(3年)だ。一瞬のスキを逃さず、立て続けにゴールネットを揺らしてみせた。平迫監督が「チーム一の点取り屋」とたたえるとおり、その仕事ぶりはまさにゴールハンターの面目躍如だった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権千葉予選
第102回全国高校サッカー選手権千葉予選